週末のメトロポリス
NARUMI HELVETICA
この人、「UTAUを使っている」という理由だけで再生数が一桁、いや二桁減っているんじゃないか?と疑っています。細部までこだわった音の質感、メロディのセンス、歌詞の言葉選び、リフレインのミニマルさ、構成、潔いほどの短めな曲尺、私には全てが完璧に思えます。ボーマスでアルバム出すらしいですよ。
tapir
pond
空間の演出、音の作り込みがとにかく素晴らしいです。もう音フェチとか、そういう分野に達しているのではないかと思えるほど気持ちいい音しか鳴っていません。一瞬不安になるくらいの間も程よい緊張感を生み出し、甘くなりすぎないバランスを保っています。一曲好きになれたら全曲好きになれるタイプの方。
白い子羊はオオカミを食べる
カワイ タラ
幼さの残る柔らかなピアノやベルと、ノイズ絡みの暴力的なリズムトラックの上に神秘的なボーカルが乗り、独特の雰囲気を生んでいます。音の抜き差しや緊張と緩和のバランスに遊び心を感じます。人間歌唱版も精力的に投稿されているので、同じ曲でも2度3度違った味わいがあることも魅力ですね。
SINGULARITY
ALUVI
私が紹介する5人の中ではちょっと異色の活動をしている方です。"VirtuaReal Artist"、ALUVIさん。ドロップ部分の鬼気迫る音作りが特に素晴らしいです。ボーカルとほんの少しの音だけで構成された静のパート、目の前に迫ってくるようなシンセが襲ってくる動的なパートが対比的で非常に気持ち良く、トリップの匂いがします。ALUVIさんの存在や立ち位置と初音ミクの共通点にも興味深いものを感じますね。
あれ?あなたってフィクションなの?
とろぉりぃ
一音目から分かる異質さ。 ブラスセクションをはじめとするリッチな音、フラフラのボーカル、転げるリズムがわけの分からないキャッチーさにギリギリのバランスで繋がれ、そのスリリングさがたまらなく癖になります。鮮やかな色彩と抽象化されて崩れた輪郭が特徴的な映像も素敵。僕がいま一番次の曲を楽しみにしている方です。音に映像にあふれる遊び心にどきどきさせられること請け合いです。